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東京都国分寺市の新日本婦人の会、国分寺支部のブログです。支部からのお知らせや、管理者ぶんじねこの個人的見解も含んだ雑感など色々を発信します。

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ジェンダーについて思うこと

かぶんブログに、アメリカのロック歌手、シンディーローパーさんのインタビューの全文が掲載されています。

http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/800/112997.html


シンディが歌うテーマのひとつに、ジェンダーの問題があることを知りました。

わたしが感じるのは、日本人は男も女もジェンダーの問題を語り合うのが苦手だなってこと。

現状として、今は男性が女性を蔑視する、という状況はずいぶん減ってきたと思います。しかし皆無かというとそうではない。けれど男性は
「女性だってそういう甘えられる地位におおいに甘えて生きているじゃない」
と、いう人もいます。

ではどういうことが甘えなのか。

主には「そんなに必死で働かなくてもそれは男に任せておけばいい」という考え方です。しかし現実は、必死で働くという選択肢がない、もしくは、子どもがいるなど家庭環境的条件の中で、男性女性どちらが働くとなったとき、女性のほうが家での仕事がどうしても多くなる側面もあります。

世界的に見ると、実は日本の女性と男性の賃金格差は異常に大きいです。また、出世する率も男性のほうが高く、正社員正職員の比率も男性のほうが圧倒的に多い。同じ仕事をしても、男性のほうが収入が多いなら、女性が家をメインにして仕事は男性に任せる・・・そういう流れが「話し合いもないまま、当然のように」決まっていく。

それは差別ではなく役割分担だという人もいます。

けれど選択の自由があるなしでいうなら、やはり女性にはそれが少ないと感じます。これがとても、問題なのです。

女性が文句を言ったり権利を主張したりしなければ、けんかにもならず、家庭も会社も円満だという人もいます。けれどそれは本当に円満なのでしょうか。男性だけが円満だと思っていて、女性は「わたしが我慢してるから」という言葉を飲み込んでいるだけのことではないでしょうか。

日本に目立った男尊女卑思想がなくなった反面、女性自身にとってもしている我慢や選択肢のなさについて問題が見えにくくなり、女性にとって社会が停滞期に陥っている現状というのはあるのではないでしょうか。

・・・とはいえ、雇用の不安定で男性だから安泰というのでもなくなりました。

働いていてもワーキング・プアという言葉さえあり、その条件の厳しさは男性だからないというのんきな時代でもありません。

シンディは、女性たちをどう歌うのか、改めて聞いてみたくなりました。

新婦人では、来年度は改めてジェンダーの問題について学習会を開いたり、アクションをおこしていったりしたいと聞いています。わたしも今、自分の生き方を考えるうえで、この問題はさけて通れないと感じるようになっていて、タイムリーだと思っています。

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