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1962年1月「新しい婦人組織のために」を紹介します♪
「新婦人って昔からあるの?」
という素朴な疑問が新しい会員さんから出されたのをきっかけに、新婦人国分寺支部発行のしんぶん「結花」に新婦人結成に至ったよびかけが紹介されました。
とても貴重な記事でしたので、ぶんじねこからもご紹介します♪
よびかけ
新しい婦人組織のために
わたくしたち婦人は、誰でもみじめな戦争に子どもや夫をさらしたくないと、かたく考えています。
わたくしたちは、平和を守りぬくことができるでしょうか。
有名な小説家パアル・バックがいってます。「位もなにももたないただの人間は世界中どこへ行っても同じだ!
おたがいが敵になる必要は全くないのだ!」と。アメリカの女性のなかにも、国がちがうからといって、人間と人間が敵になるような戦争は起こしてはならない、と考えている人々が多いのです。
わたくしたち婦人の平和への願いは、けっして夢ではないのです。ただ残念なのは同じ願いに燃えながら、おたがいに遠くばらばらで気をもんでいることです。
最近の世界の動きをみていますと、また戦争の足おとを身近に感じます。平和憲法を改めて徴兵制をしこうとする動きもあります。日本の各地にアメリカの基地をもつわたくしたちとしては、たいへん心配なことです。
歴史が教えていますように自由と民主主義がふみにじられ、国民生活がおびやかされるということは、戦争のまえぶれです。この頃のようなはげしい物価の値上がりはますますその感じをふかめさせます。
今こそわたくしたちは、心をひとつにして、おたがいに励ましあい、世論をおこしていかねばなりません。
わたくしたちは完全軍縮をのぞみます。核兵器はすぐ捨ててください。
わたくしたちはくらしがよくなることを望みます。
子どもの教育や生活問題など、しんみに相談しあいましょう。
そして中央や地方に婦人が気やすく集まれる家や、場所もつくりましょう。
戦争中わたくしたちは大きな婦人団体にいれられ、軍部のおもうままに使われた、にがい経験があります。戦後は民主的な運動も大きくなり、婦人団体もたくさんでき、血のかよったグループ活動もさかんになりました。ところが全国的な一つのつよい婦人組織がないために、婦人のもつすばらしい力を十分発揮できないでいます。
今こそ、思想・信条・政治的見解の違いをこえて、わたくしたち一人ひとりの力をあわせるときではないでしょうか。
この一つに合わせたみんなの力で、たのしい生活、明るい日本をきずきあげましょう。
1962年1月
世話人代表(五十音順)
岩崎ちひろ 大山柳子 小笠原貞子 大道俊 小高美紗子 大塚道子 大関清子 河原崎しづ江 川崎なつ 勝目テル 苅田アサノ 岸輝子 桑沢洋子 櫛田ふき 嶋津千利世 塩谷アイ 関鑑子 帯刀貞代 壺井栄 富本一枝 長橋千代 野上弥生子 野坂りょう 羽仁説子 平塚らいてう 深尾須磨子 丸岡秀子 松山樹子 丸木俊子 真山美保 山代巴 山本あや
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